2023年7月の設立以降、多くのお客様よりご依頼やご相談をいただき、無事2年目をむかえることができました。厚くお礼を申し上げます。
昨年を振り返ると、世界では引き続き地域紛争が長期化を見せ、中国経済の減速、日本や米国といった主要国の選挙において現職、与党が軒並み敗れるといった、様々な事象が見受けられました。また、私どもの生活圏では、為替相場の急激な円安により幅広く物価が高騰している一方、稀にみる大企業による新卒社員の賃金の大幅な引き上げといった事象が観察され、世の中における変化が顕著な一年でした。
そして、年明け早々、国内上場企業による米国大手企業の買収合意に重大な問題が発生したとの報道があり、各国でポピュリズムや経済ナショナリズムの強まりに起因した環境の変化が著しい一年となる気配が漂っているように思います。昨年に続き、今年も政財界を発端とした変化の年を想定しつつ、また身近な生活に影響を与えるイノベーションの創出を期待する一年となるのではないでしょうか。
このような激しい変化の中では、起こり得るさまざまな未来を想定したとしても確実性のある未来を描くことは困難であり、これからの時代においては、予期できない未来にも柔軟に対応していくことが社会から個人と組織に求められてくるものであろうと想像します。そして、職業的専門家である公認会計士、監査法人に対してはより誠実性をもってこれを求められるものと理解しております。
私たちは、このような社会から信頼され「存在する意義のある組織」として受け入れられるために、関与させていただくお客様と誠実に向き合い、広く求められる組織となることで社会への貢献を目指してまいります。
2025年1月
監査法人KSM&パートナーズ
法人代表 / 代表社員
片桐 伸一郎